夜の街でホームランかまして来た話
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「俺、昨日の夜、歌舞伎町でホームランかまして来たわ」
友人に話すと、
「意味深すぎワロタ」
という感想をいただきました。
確かに意味深。
何かの隠喩だと思われても仕方のない字面。
でもまあ、嘘はついてないんです。
ほんとなんです。
金曜日の夜、仕事が終わって帰宅したのが23時ごろ。
なんの用事もなかったのですが、
せっかく金曜日だし、翌日は休みということで、
深夜から映画館に映画を見に行きました。
歌舞伎町の東宝で一人でビール片手に、最近公開された
「メッセージ」
を見て来ました。
これです。
ポスターが、ばかうけにしか見えない、ということで話題になった映画ですね。
確かにシルエットは、ばかうけでした。
前情報はそれだったのですが、素直に面白かったです。
てっきり洋画SFにありがちな、単純に宇宙人と戦うやつかと思ったらもっと高尚な話でした。
バカにしてすみませんでした。
これが本題ではないので、あまり多くを語るつもりはないのですが、
英語の勉強のモチベーションが上がらない人は見てみるといいかもしれません。
洋画だから、とかそういう意味ではなく、ストーリー的な意味で、です。
と、ちょっと本筋から外れてしまいましたが、
24時から映画が始まり、終わった頃には2時半手前。
ビールを飲んだということもあり、すこぶるいい気分でした。
夜中でしたが、アルコールパワーでまだまだ元気もあったので、
「よし、１発行っとくか」
と歌舞伎町の奥へと足を進めたのでした。
雨も降る中、傘もささずに、
黒人や、怪しげなお兄さんのキャッチをかいくぐりながら、
煌びやかなお姉さんたちの隙間を縫いながら、
たどり着いたのは、
そう、みなさん御察しの通り。
バッティングセンターですね。
なんて健全なんでしょう。
バッティングセンターの写真、撮ってくればよかったんですけど、
普通に雨降ってたんで断念しました。
ここです。
新宿区役所の横の通りをずっとまっすぐ行くと、
歌舞伎町の中に、古き良きバッティングセンターがあります。
もちろん地元にもバッティングセンターはあったのですが、
ここのバッティングセンターは異世界です。
客層が明らかにおかしい。
仕事帰りのホストのお兄さんやキャバ嬢のお姉さん。
同伴を連れた野球の上手いおじさん。
そんな中に紛れて、普通にバッティングしてきました。
中学時代は野球部（途中でやめたけど）だったこともあり、
たまに衝動的に行きたくなるんですよね。
この日もそうでした。
時計を見ると午前3時目前。
そんな時間にもかかわらず、意気揚々と一人でバッティングセンターに乗り込む。
そんな僕の姿は周りにはどう見えていたのでしょうね。
と、まあそんな感じでバッティング始めたわけですが、
時間も時間なんで、1ゲームだけにしとこうと思って、300円投入しました。
1ゲーム確か23球かな？（忘れた）
その15球目ぐらい。
ああ、いい当たりしたなあ、と思った打球は綺麗に飛んで行き、ホームランの的を捉えました。
すると流れるアナウンス。
「ただいまホームランを打たれたお客様、景品がございますのでゲーム終了後受付までお越しください」
どんなものか分からなくても景品と聞くと、ちょっとテンションが上がります。
ワクワクしながら残りの球を消化し、受付に向かいました。
「あのー、ホームラン打ったんですけど」
「おめでとうございます。こちらの名簿に名前をお願いします」
どうやらこんな感じで誰が何本ホームランを打ったかをカウントしているらしい。
月間ホームラン王などには別途景品があるようです。
そして待ちわびた景品。
「この中から一つお選びください」
（なんだこのラインナップは……）
「じゃあ、これで……」
で受け取ったのがこれ。
くっそ安直。
誰が見てもホームラン。
これを会社で使えば、
「あいつ、ホームラン打ったらしいぜ……」
って話題になること間違いなし。
会社どころか、どこで使っても、自分がホームランを打ったことをアピールできる最強のアイテムです。
ちなみに裏面はこちら。
夜の街のホームラン王を示すにふさわしいアイテムですね。
歌舞伎町を練り歩くには外せない装備です。
まあ、一応他にあった景品を紹介しておくと、
・ウェットティッシュ
・靴下
・印象薄すぎてもう一個忘れた
って感じの4種類から選ぶ感じでした。
そりゃあもう、ホームランペン一択でしょ。
これを胸に挿してこれから歌舞伎町を練り歩きますよ。
ホームランで手に入れたホームランペンがいつの日か、
夜のホームランを呼び込んでくれるかもしれませんしね。（意味深）
引き続き、夜のホームラン王目指して、ちょくちょく通いたいと思いました。
脱運動不足。
目指せホームラン王。
