1万時間の法則は本当なのか
【スポンサーリンク】
「何事も一流になるためには1万時間の努力が必要である」
というもので、一時期巷で良く言われていた気がします。
1万時間。
10,000 ÷ 365 = 27.397...
ということで、1年では到底達成できない数字ですね。
10,000 ÷ ( 365 × 2 ) = 13.698...
2年でもまだ現実的じゃない。
10,000 ÷ ( 365 × 3 ) = 9.132...
3年かけてようやく現実的な数字が見えてきましたね。
冒頭の文章を言い換えると、
「何事も一流になるためには、1日9時間の努力を3年間続ける必要がある」
ということですね。
果たして本当なのでしょうか。
こういうような文章を見ると、どんなことであっても、
1万時間頑張り続けることが出来れば一流になることが出来るような気がしてきます。
これだけは断言できます。
そんなことはない。
いくら頑張ったって、無理なものは無理です。
100人いれば100通りの得手不得手があるわけで、
不得手なものを1万時間頑張ったって一流になれるとは限りません。
逆に言えば、1万時間費やして、成果を出すことができなかった分野は、
その人には向いていない分野だと言えます。
良く言われる、
「最初の仕事はひとまず3年間は続けろ」
という良くわからない理論も、1万時間の法則を考えると、
真っ当な主張に思えます。
その仕事がお前に合っているのか、合っていないのか、
それは1万時間努力してみないとわからんぞ、ということですよね。
ただ、1万時間費やしてみないと分からないとは言っても、
人生で1万時間を費やすことが出来る回数は限られています。
仮に社会人になってから定年するまで、を努力できる期間とすると約40年。
1万時間かけるのに3年を費やすので、10数回しかそのチャンスはないのです。
そう考えると、自分が何をしたいのか、何をすべきなのか、真剣に考えて、
時間をかけるべきポイントを見定めないといけないなと気付かされます。
興味がないこと、やりたいと思えないこと、
そんなものに時間を費やしていられるほど人生は長くないのです。
「何事も一流になるためには1万時間の努力が必要である」
この1万時間の法則ですが、一流になるためにはもう一つ条件があるのではないかと思います。
それは、
「"努力"をしているうちは一流にはなれない」
ということです。
意味不明ですね。
何が言いたかったかというと、
本当の一流は努力を努力だと思っていない、ということです。
どんな分野でも一流と言われる人たちは、はたから見ると物凄い量の努力をしています。
しかし、彼ら自身はそれをさも当然かのように、楽しみながら、こなしています。
そもそも努力だと思っていないのです。
野球が大好きな野球少年は、1日に何百回も素振りをするでしょう。
汗を流しながら、手のひらのマメを潰しながら何回も何回も素振り続けます。
はたから見ると凄い努力です。
ただ、本人は野球が好きだから、やりたくてやっているのです。
好きなことをひたすらやってたら、いつの間にか1万時間経ってた。
それが一流になるための一番の手段ではないかなと思います。
「何事も一流になるためには1万時間の努力が必要であるが、
"努力"をしているうちは一流にはなれない」
限りある人生のうちどこに自分の時間を注ぐのか。
そこに時間を使うことを"努力"だと思わないもの、
好きで好きで、いくら時間があっても時間足りないものに時間を注ぎ続ければいいんじゃないかと思います。
「君の名は」を作った新海誠さんも、
遅くまで会社で働き、帰宅後に明け方まで自主制作を続け、3時間寝て出社する、
というような生活をひたすら続け、今の地位に上り詰めたそうです。
相当きつい生活だったのではないかと思いますが、
好きだったからこそ、苦にならずやり続けることが出来た。
やり続けることが出来たからこそ、一流になることが出来た。
好きなことを仕事にすることが出来たのだと思います。
まあ、無理ですよね。
いくら好きなことがあったとしても、
疲れた時は休みたいし、寝たい時は寝たいし。
でも、寝食を忘れてしまうぐらいに夢中になれることがあるっていうのはすごく幸せなことだなと思います。
もし今、寝食を忘れるほど好きで夢中になれるものがあるのであれば、
迷わずに寝食を忘れてそこに打ち込んでしまえばいいと思います。
そういうものって、一生のうちにそういくつも出会えるものではありません。
私の場合は、ペン回しがそれだったのですが、
アホみたいに続けていった結果、日本でトップクラス、
世界規模でも有名だと言えるぐらいにまで上り詰めることは出来ました。
10年以上続けているので、ペン回しに費やした時間は1万時間は超えていることだろうと思います。
残念ながら、仕事にしてやる! というモチベーションはなかったので普通に就職してしまいましたが、
本当に熱意があれば、仕事に出来ていたかもしれないですねw
ペン回しのプロ、という概念が存在しない以上、市場を作るところからのスタートなので茨の道ではありますが。
最終的にそれで生きていくことは出来ていないものの、そこから得られたものは本当に多く、
人生を振り返ってみても、なくてはならないピースであることは間違いないので、
ここに時間を費やしたことに対して全く後悔はありません。
むしろ、良かったとしか思っていません。
なので、今好きなことがある人は、
時間なんて気にせずやりきってしまえばいいと思います。
その結果、何が待っているのかはわからないですが、
きっと後悔することはないはずです。
何かしらが得られます。
1万時間。
果てしない時間に感じますが、好きなことをやっていると意外と経っているものです。
1万時間なんてあっという間だったな、と思えるようなものに、
また出会えることを祈りつつ、明日も頑張っていきましょう。
夜中のノリでまた思いついたことを書きなぐってしまいました。
1万時間費やした結果、ペン回しから学んだことはこちらです。
私の1万時間が数分で読めますので是非w
ではでは。
おやすみなさい。