壮大な長文から学ぶ、読みやすさの重要性
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ここ数日、各所で見かけるこの記事。
話の内容自体も面白かったのですが、
最も驚かされたのは、読ませる文章力でした。
句読点を全く挟まず、1500文字弱を一気に書き切るこの文才に圧倒されました。
いつも私は、短い文章でテンポよく、読みやすいような書き方を意識しているのですが、
全く正反対のこういった表現を目の当たりにし、素直に感動です。
一般的に文章が長いと、人は嫌気がさして途中で離脱してしまうものなのですが、
この文章に関しては、一気に読みきってしまう魅力があります。
なんでこんな長文が読みやすいのか考えて見たところ、
私なりの結論は、
若者に馴染みのある口語的な表現で書かれていることに加え、
「〜だった。だが〜」という繋ぎを全て「だけど」と繰り返し表現することで、
長文に見せかけておきながら読者に無意識的に文の切れ目を理解させている、
のだと思いました。
文章中の「だけど」をピックアップすると上記のようになります。
「だけど」以外にも同様の目的で使われているワードはあるのですが、
最も特徴的に多用されているのは恐らくこの、「だけど」です。
〜だったんだよ。だけど〜なんだよね。
という日常の会話でも使われる表現を繰り返し組み込むことで、
まるで目の前で彼が話しているのを聞いているかのように、
誰もが読みやすく、長くとも理解しやすい文章が成り立っているのだと思います。
思いのままに書きなぐった文章のような文体を演じながらも、
このように読者サイドの読みやすさを考えつくされた文章を書くことが出来ることに尊敬の念を抱きます。
もしこれが無意識で書かれたものなのであれば、
それはそれは羨ましい才能です。
私も以後、読み手が気持ちよく読める文章を書けるよう精進したいと思います。