文字では腹は膨れない

でも栄養にはなるのです

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ペン回しを知らない人に向けて、ペン回しのことをペン回し用語全開で語ってみる

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個人的な話なんですけど、たとえ対象がどんなものであっても、

何かに本気で取り組んでいる人が、その何かのことを語るのを聞くのが好きなんですよね。

普段おとなしい人でも、自分が本気でやってることに関しては饒舌になったり、

アツくなりすぎて思わず専門用語飛び出して、みんながついていけなくなったり、

そういうのって良いなと思うんですよ。

 

ということで。

私が今まで一番熱量を注いだペン回しについて語ってみようかなと思うわけですよね。

ペン回しの何を語ろうかと思ったんですけど、

とりあえずキャッチーに、

www.youtube.com

お気に入りの動画の一つである、この動画について語ります。

ここから語っていくわけですが、

遠慮なく用語全開でぶっ飛ばしていきます。

ペン回しのことを知らない方も、意味不明感を楽しんでくれたら幸いです。

(書き終えてさすがに不親切だと思ったので、脚注入れました。)

 

この動画は、私が所属していたチームのムービーを作成する際に撮った動画です。

時期としては2年前ですね。

ペン回し界では、撮った動画を曲に合わせながら並べていくのが主流なのですが、

この動画に関しては、初めから誰がこの曲のどの部分を担当する、というのが決まっており、

その指定された曲に合わせるような動きを取り入れながら撮ったものです。

曲の雰囲気、尺、リズム、様々な制約があるため、自分の思いのままに回すことは出来ず、オーダー*1を組むだけでも一苦労だった覚えがあります。

延々と自分の担当部分をリピートし続けながら、どこにどの技がハマるか。

全体としてどんな雰囲気で回すべきかをひたすらに考えながらオーダーを組み上げました。

オーダーだけでなく撮影にも苦戦し、半日ぐらいは使った気がします。

 

オーダーの中身に関しても触れていきたいと思います。

 

まず始動は、3*2デビルズスピン*3からの34-45シャドウ。

ここで意識したのは、浮遊感。

34-45シャドウに入るタイミングをギリギリまで遅れさせることで、

2つ連続するシャドウにいい意味での独立感を持たせ、ふわっふわっというリズムを作っています。

速度を落としすぎることなく、大人しめのパートに合わせるべく、このようなチョイスになっています。

そこからは違和感の生まれないよう、簡単かつ見栄えの良いパスで上がってきます。

上がってきた後に、いわゆるジャパニーズモーションの12始動バージョンです。

基本的に23始動で行われるジャパニーズモーションですが、

12始動にすることでダイナミックな動きをつけることができるのでアクセントにオススメです。

ここではアクセントをつけることが目的だったため、

一旦安定感は度外視して、大きめに手を動かします。

12で挟んでいるときの、345の形が肝で、カメラのアングルと相談しながら綺麗に均等に開くことを意識しながら回しています。

閉じていた345が12チャージの回転とともに綺麗に開く。

そこからその形を保ったまま、23へ移行。

1秒にも満たない部分ですが、この細部へのこだわりが一瞬のインパクトを産んでくれます。

その後、6秒目ぐらいの3ハーフガンマンリバースを切り返した辺りからは、〆への入りを意識しています。

〆はエアスピで行こうと曲を聴いた時に決めていたので、ここから徐々に勢いを付け、

違和感なくエアスピに入ることができるような流れを作っていきます。

勢い、というものの、これは回す速度の話ではなく、

目立つ技が組み込まれている頻度だと私は認識しています。

なので、切り返し直後は、パスの間に35ガンマン、4バックアラウンドという動きの大きめの技を織り交ぜながら、

徐々に勢いを付けていきます。

4バックアラウンドの後に手を起こし、〆に向けたパスに入るのですが、

9秒のところと10秒のところに全く同じ、3ソニック捻りリバースを入れています。

この手法は私がよく使う手法で、似たような動きを敢えて繰り返すことで、簡単な技であっても、

目立つ技に様変わりします。

前述の、「勢いは目立つ技が組み込まれている頻度」というのと関連するのですが、

同じ技を繰り返すことで、簡単な技が目立つ技になる。

結果として目立つ技を繰り返していることになり、勢いが増して見える。

という効果を得ることが出来るわけですね。

そして十分に勢いを付けた後に、パスで45まで降りてそこからエアスピです。

ここでも気をつけなければならないのが、45までパスで降ろし、そこからノーマルに入るため、

ほぼ全ての指が畳まれた状態になります。

そこで畳んだ状態をキープしたままエアスピ、キャッチを行います。

ペンを浮かすことで、不安定に見えがちなのですが、

ペンが浮いている間も、ペンを回している最中の手の動きの流れを引き継ぐことで、

今まで作ってきた勢いを死なせることなく〆ることが出来ます。

簡単かつ派手なエアスピですが、飛ばしてからキャッチまでの滞空時間、

滞空中の手の形、キャッチ時の手の形、と気を使うところが非常に多いです。

むやみに飛ばすのではなく、飛ばしている最中のペン以外の部分に神経を集中させることが重要だと思っています。

 

と、まあこんな感じで、たった10秒程度の短い動画ですが、

ものすごく省略して書いてもこのぐらいの文量になってしまう程度にはこだわってやってるわけですね。

書いてて楽しくなって書きなぐってしまったので意味不明だったらごめんなさい。

(ただでさえ用語全開で意味不明なのに文構成まで崩れてたら読めたもんじゃない)

 

これを読んで読者の方の人生に何か与えることが出来るかは謎極まりないですが、

これだけ覚えて入ればペンスピナーぶることが出来るので是非覚えてください。

 

親指は1軸です。

 

*1:どんな技で初め、どんな技を組み合わせ、どんな技で締めくくるか、というもの。フィギュアスケートでいうプログラム。

*2:ペン回し界では、親指を1軸、人差し指を2軸、というように親指から小指まで順番に1軸〜5軸と表現します。技を表記する際は「軸」は省略され、数字のみで表されるのが一般的です。3と記載されているときは、中指を軸にペンが回る。23と記載されているときは、人差し指と中指で挟まれている状態。と想像していただければだいたい合ってます。

*3:技名の説明をしていたら本当にキリがないので、これに関しては想像で補ってください。